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2019年3月11日 (月)

こいつは春から縁起が良いや…。

 山谷個人商店は1月25日の右踵腫瘍手術で雑菌が混入され、右足が痛みのため、伝い歩きしかできなくなっているのが現状である。多くの友人、知人たちに助けてもらい、何とか3月23日(土)「第六回『沖縄のハルモニ』アンコールショウ」をアップリンク渋谷小劇場(東急デパート裏 6825-5503)で開催できるようになった。

 気候も良くなり、気温も上がり、『ハルモニ』も快調に前売り券が売れており、喜ばしい限りである。それに付け加わるように、3っのうれしいことが見近に起こった。

 ① 「老いてなお花となる―第二章 俳優・織本順吉92歳」(NHK BS1 3月6日再放送)を見たことが、まず第一の喜びであった。最高裁の判決があり、日本国民であるならば、よほどのことがない限り、受信料を毎月払わなければならなくなった。昨年、同じNHKBS1で放映された「舳倉島」のドキュメンタリーは、タレント、デレクターともに能力不足で、日本映画学校の卒業制作のほうがはるかに上出来である。こんなものに受信料を要求するNHKは詐欺である。

 しかし、何回も放映された「インパール」は傑作で、素直に頭を下げた。よく、インパール作戦の最大の戦犯・牟田口中将の側近の将校と手帳を探し出した。もう、余命いくばくもないその将校が作品後半、テレビカメラの前に車いすで出てきて、「あれは無謀な戦争だった」と言い切ったのは、聞いているぼくでさえ、体がブルブル震えた。さすがNHK!

 今年に入り、「老いてなお花となる―第二章」を見て、再びあの「インパール」の衝撃を思い起こした。圧巻は92歳の頑固な老優の介護をしている奥さんが、余りの我儘に切れて、夜叉のように怒り出すところである。娘でなければ、撮れないシーンである。こんなものを見てて良いのだろうか、という雑念が湧いてきたことも事実である。
 第一章は構成が多岐にわたり、感情移入しにくいところがあったが、第二章は老いと役者への執着に論点が絞られ、見やすかった。

 いよいよ、最終章である。「死」をカメラはどう撮るのか?
 その時のカメラの反応を見てみたい。

 ② 3月9日(土)に崔君と約10年ぶりにあった。03年に都立大学大学院で、一緒に社会福祉関係の英書購読した仲間である。もう45歳前後か?ぼくは国の機関から年200万円近くもらって、会社から週2回、都立大学へ行けばよかった。いわゆる「単位等履修生」という制度である。テレビ番組制作会社企画部長と言っても、せいぜい週1で企画書を提出すればよい。暇で暇でしょうがないので、それだったら週2回、都立大学へ通ってもらって、200万円会社に入れてもらったほうが良い、と会社の上層部が判断したようだった。
 学部の授業はそれなりに面白かったが、そのうち大学院の先生から英書購読に誘われ、そこで崔君と出会ったのだ。院生の大半は研究者を目指す人たちなので、退屈な人が多かった。その中で唯一、波長が合いそうだと思ったのは崔君だった。苦労人の雰囲気が伝わる。

 韓国の地方大学を出てから、青山学院経済学部を卒業し、それから都立大学大学院に入っている。ソウル、延世、高麗大学を出なければ、韓国では、日本以上に出世の道は断たれる。その中で、崔君は良く都立大学大学院まで這い上がったと、素朴にぼくは感動した。
 院でも修士だけでなく、PHD(博士号)まで取り、地方大学だが4月から準教授になる。人文系学者の中、特に50歳以上の高齢者では博士号を持っている人は決して多くはない。

 例外中の例外である。
たまたま、3月23日の上映用ビラを送ったら、崔君のほうから連絡があり、久々の出会いとなった。こんな韓国人―日本の地に根を張ったーを見るのは、心の底からうれしい。
 ちなみに、そんな崔君を支え続けたのは、ぼくの地元・高岡高校卒の女性である。奇妙な因縁を感じる。

 ③ 小・中の同級生(女性)に3月23日用ビラを送ると、友人、知人を誘いあって来てくれるというではないか!ガンで早く死んだ夫も同級生で、彼も奥さんの包容力に打たれ、結婚したのだろう。高校から慶応へ行き、20年ほど前の同窓会で再会した。
 初めは、同級生の誰もが彼女が「わがクラスの女王」だということに気づかなかった。どちらかというと「口紅を塗った重戦車」の雰囲気が強かったが、バドミントンで体重を落としたらしい。
 俳句の世界では著名人らしいが、ぼくは全く知らない。ただ、小・中の同級生で、たまたま気が合っていたので、「女王陛下のパシリ」として、古希にいたるまで仕えただけである。
 彼女がいるだけで、すっきりまとまる。最近は孫たちの面倒を見るのに忙しいが、そこを無理を言って、ぼくが尊敬する秩父の俳人の「句集」を出すのを手伝ってくれないか、と懇願した。意外に簡単にOKがもらえ、春には秩父へ行く予定である。

 男と女の間には「友情は無理」と、同期たちには不評だが、今回3月23日上映会協力、友人の句集編纂には、女王様が助けてくれる。ただし、女王様の凝りに凝ったお召し物を誉めなければならないが…。

 なんだ、かんだ言いながらも春一日、過ごしています。こんなちっぽけな3っの喜びを胸に抱きながら、老兵は何とか生きています。
 

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